ブレーキ付きモーター:普通制動と急制動

インバータ駆動や正逆運転を行うシステムにおいて、

ブレーキ付きモーターの正しい結線は安全かつ正確な設備稼働の基本です。
ブレーキ回路には用途に合わせて「普通制動回路」と「急制動回路」の2種類が存在します 。

今回は住友モーターを例にそれぞれの特徴や使い分け、

結線時の重要な注意点について解説します。

1.制動回路の使い分け

普通常動回路(一般的な用途)

  • 特徴: モーターの電源遮断と連動して緩やかにブレーキがかかる 。
  • 用途: コンベヤの搬送など、極端な停止精度を求められない一般的なラインに使用。

急制動回路(高精度・安全重視の用途)

  • 特徴: 電磁接触器を用いてブレーキ回路を直接遮断する為、ブレーキが瞬時に作動 。
  • 用途: 昇降装置など、高い停止精度を必要とする位置決め装置に必ず使用 。
2.結線作業における重要チェックポイント

短絡板・内部結線の取り外し(最重要)

回路構成(特に急制動回路やインバータ駆動)によっては、

工場出荷時に取り付けられている端子台の部品を取り外す必要があります 。

小容量(FB-01A1~FB-05A1等)で急制動回路・インバータ駆動にする場合

端子台の「1/U – B」間にある短絡板を取り外してください

(※インバータ専用三相モータなど、最初から短絡板がない機種もあります )

中容量(FB-1D, FB-1E~FB-3E)で急制動回路にする場合

端子台「N」と整流器「3」の間の内部結線を取り外してください

バリスタ(保護素子)の接続

急制動回路の場合、ブレーキ作動時に大きなサージ電圧(火花)が発生します 。

これによる接点融着や破損を防ぐため、

必ずバリスタ(VR)を最短距離で接続してください 。

バリスタの配線は、ブレーキ電源接点の2次側(負荷側)に接続する必要があります 。

注意 普通制動でもインバーター駆動だと短絡板を取り外す

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