DC電源を確実に遮断する高電圧直流コンタクタの紹介

近年、製造現場で使われる産業機械においては、

優れた省エネ性能や高度な制御性を実現するため、

従来のACモーターからDCモーターへとシステムを移行する動きが急速に広がっています。

これに伴い、制御盤の内部回路でも高電圧・大電流のDC電源を直接扱う機会が

非常に増えていますが、ここで運用上の大きな安全課題として浮上してくるのが、

万が一の際における「非常停止時の対応」です。

なぜ非常停止に「高容量なDC専用品」が必要なのか?

直流の電流は交流と異なり、電圧や電流がゼロになる周期的な瞬間がありません。
そのため、回路を遮断する際に接点間で強力なアーク(火花)が発生しやすく、
さらにそのアークが引き延ばされて消えにくいという非常に厄介な特性を持っています。

緊急時に大電流のDC電源を安全かつ確実に遮断するためには、
高電圧・高電流の過酷なアークを瞬時に消弧できる、
専用設計で作られた「高容量」の遮断デバイスが絶対に不可欠となります。

TDKラムダ:HVC200A-24

そこで、これからのDC駆動システムにおける確実な安全対策としてご紹介したいのが、
TDKが提供する高電圧直流コンタクタです
※本技術はTDKグループの高度な素材・高密度開閉技術が凝縮されています

最大DC 450V・連続200Aという、非常に高い電圧と大電流の遮断・通電能力を誇ります。

  • 優れた消弧技術(高圧ガス封入・密閉構造)
    • 接点部に高圧ガスを封入した完全密閉構造を採用。
      遮断時に発生する強力なアークを瞬時に消滅させます。
      接点の消耗を極限まで抑えるとともに、アークが外部に漏れないため安全です。
  • 制御盤に組み込みやすい超コンパクト設計
    • これほどの高容量でありながら、本体は極めてコンパクト。
      スペースが限られた制御盤内であっても場所を取らず、
      高密度なレイアウト設計に美しく組み込めます。
  • 使いやすいDC 24V制御
    • 操作コイルの駆動電圧はDC 24V仕様となっており、
      一般的なPLCやセーフティリレーで直接コントロールが可能です。

三菱・富士などの一般的な「電磁接触器」との違い

制御盤の設計現場において従来よく使われている、
三菱電機や富士電機などが製造する一般的な「電磁接触器(コンタクタ)」は、
主にAC(交流)回路の開閉を得意としています。

これらのAC用コンタクタを高圧の直流回路にそのまま流用してしまうのは、
安全面から推奨されません。
AC用は直流のアークを消しきる構造になっていないため、
非常停止時に遮断を試みてもアークが消えず、接点が溶損したり、
最悪の場合は遮断不能に陥って

重大な設備事故や火災トラブルに直結してしまうリスクがあるからです。

直流モーター駆動やバッテリー系統の遮断には、AC用ではなく、
最初から直流専用として開発された高電圧直流コンタクタを使用しなければなりません。

直流安定化電源の選定ーDCモーター編ー

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